ベンダー中立のコミュニティであるJakarta EEは現在、さまざまな業界でエンタープライズJavaアプリケーションのバックエンドを実行させておくために取り組んでいます。Jetty、Tomcat、Jersey、Springなど、一度は耳にしたことのある商品は、すべてJakarta EE技術に依存しています。 Jakarta EE互換製品は、Jakarta EEプラットフォームとプロファイル仕様を実装しています。

これらの製品に加え、コンポーネント仕様の一部を実装している製品も多数あります。Apache Tomcatは、4つのJakarta EE仕様を実装し、 Spring Bootは、Apache Tomcat、Eclipse Jetty、またはUndertowをランタイムとして組み込んでいます。 Eclipse Jetty、Eclipse IDE、MicroProfile、およびMicroProfileを実装するその他の業界フレームワークは、クラウドネイティブエンタープライズJavaアプリケーションをJakarta EEに依存している技術のよい例です。

これらの実装に加えて、業界では、Jakarta EEが他のJavaフレームワークでは利用できない戦略的に重要な特徴と機能を組み合わせて提供するという認識がますます高まっています。

Jakarta EEは、クラウドネイティブJava Innovationへの扉を開き、グローバルなコントリビューターがコミュニティとしてJakarta EEのオープンソースの未来を継続的に構築し、形作ることを可能にします。

現在利用可能なJakarta EE 10では、モダナイズされたシンプルで軽量なクラウド ネイティブJavaアプリケーションを構築するための機能が導入されました。これにより、オープンで、ベンダー中立で、コミュニティ主導のプロセスの下、エンタープライズJava技術の進化とイノベーションの新しい基礎が提供されます。

Jakarta EE 10リリースは、新しいプロファイルである Jakarta EE Core Profile 10を定義し、モダナイズされた軽量Javaアプリケーションおよびマイクロサービスの開発を可能にします。この新しいCoreプロファイルは、Jakarta EEアプリケーション構築のためのイノベーティブな新しいCDI-Lite仕様など、マイクロサービス開発に適したより小さなランタイムを対象としたJakarta EE仕様のサブセットを提供します。CDI-Liteは、ビルド互換の拡張機能を提供することで、ネイティブへのコンパイルを可能にするリフレクションフリーのプログラミングモデルを可能にします。

Jakarta EEは、イノベーションの準備が整っており、常にコミュニティからのフィードバックを求めています。このプロセスには、企業、Javaユーザーグループ、個人が参加しており、プラットフォームを前進させるためのオープンで透明性の高いプロセスとなっています。